ゲームは実況(RTA)だけ履修しています。弁当リフトはありませんでした(※ネタバレ)。
当然のようにネタバレを含みます、これから観る方はご注意をお願いします。
私はホラー映画普通に苦手なので、ビビりながら観てました。RTAでの予習も僅かに活きて話の理解の助けになってよかったです。音が苦手なんですよね。あと当たり前ではあるんですが、死角が多すぎてヤバい。
結構筋書きとしては過去に事件があった土地に地縛霊的なのが纏わりついており、そこに訪れた人が呪われる、といったありきたりなものではあるんですけど、ゲーム的な表現を忠実に再現していく姿勢がよかったですね。主人公視点での話の流れでは、人に声掛けなどは行うものの、全員ゲーム的な態度をとることによって愛想が悪い不気味な感じに仕上がっていて面白いですね。
一度呪いにかかると、日を追うごとに悪化していく、といった感じなのですが、呪いによって不気味な映像が入ったSDカードが届けられるっていうのが、現代的でいいですね。幽霊とかの概念って、科学の発展とともに過去の概念へと線引きがされるかと思いきや、時代とともにアップデートされていく感じがあって面白いです。昔は呪いのテープとかあったし、その次はネットとかへと版図を広げていき、常に身近にあるものに憑依していってるあたり、幽霊も時代の最先端を追っていってますよね。
作中五寸釘が結構キーとなっている印象がある(呪いの大元の事件がそうだから、ではある)んですけど、なんで五寸釘なんですかね?藁人形とかで使ってるイメージはあるんですが、それはそうとして計画的犯行ではない場合においては、身近な道具が用いられるものだと思うんですよね。だからこそ包丁での犯行が多くなりやすい。けれども、犯人の人格についての詳細はあまり語られなかったんですが、家具作ったりとかしてたんですかね?急に大量のモニターが出てきたりとあまり人格がわからなかった...。ゲーム意識してる演出な感じがしましたし、ゲームやってたらわかったのかもしれないですね。絵的には結構わかりやすく「呪い」って感じがしたり、不気味な演出になってて面白かったです。
主人公が呪われて、次第にとり憑かれはするのですが、ある方法を用いて呪いを回避します。一方で事件が起こった(呪いの原因たる事件とは別です)コンビニを調べていた刑事もまた呪いにかかってしまいます。しかし彼らは呪いに対してのアプローチが異なり、全く異なる結末を迎えていく比較の構成になっていたところは面白かったです。
刑事のフェーズでは結構音楽も流れ、恐怖演出的には薄まっており、解決するものだと思い、私は「ここからどうやって解決へとアプローチしていくんだろう...。犯人への復讐を果たさせるのかな。」とか思っていたのですが、なんと刑事は呪いを直受けし、呪いは祓われることなく映画は終わってしまいました。
結構意表を突かれて理解が追い付かなかったんですが、よくよく考えてもみたら、解決まで行うのはホラー映画のベタな流れではあるものの、主人公は別に呪いの原因でもなければ、もう干渉さえしなければ呪いなんて関係のない話です。主人公は一人の大学生であって、蛮勇でもないわけで、普通の一人の市民だとしたら近寄らないだけになるもので、なんで解決する必要があるんだと言われればそれはそうだと考えになりました。それに、祈祷師っぽいおばさんも「手に負えない」と言っていたのでそもそも無理な話なのかもしれないですね。
なんというか、自分の中でホラーとはこうあるべきとかそういう考えに囚われていて、テンプレート的な流れが当然くるものであるという思考の枠にいかに囚われていたのだろうと感じさせられます。
それに呪われてたらいっぱい五寸釘が手に入って鉄回収業者に売れるからいいですよね。なんかSDカードももらえるし。
でもエンドロール後のシーンについてはよくわかんなかったです。設定がよくわかんなくなりました。解呪しなかったり一部のシーンには整合性は合うんですけど、もっと致命的な箇所において綻びが生じているといいますか...。
それでも、面白かったです。意識しないものにこそ思考の枠にはめ込まれているんだなと気づけました。