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感想「SKINAMARINK」

執筆: ろむ 公開日:2025年4月11日
感想「SKINAMARINK」

こんにちは。ろむです。

本文は批判的な内容を含むため、純粋な感想をご覧になりたい場合はご遠慮くださると幸いです。

アナログホラーを彷彿とさせる、古いビデオのような画質に、断片的な演出が淡々と放映されていく...。

一言で感想を言うならば、「」です。

評価が悪いと分かったうえで鑑賞したので、まあ自己責任なのですが。曰く「100分間壁を見ているような作品」などと評されているようで、全くその通りです。

実際、映画の7,8割の映像は壁あるいは天井、または床下であり、人はおろか、舞台となる家の間取りすら碌にわからない始末。

普通に観ていたら5分と立たないうちに集中力が切れると思います。劇場内の人もうつらうつらとしていそうな場面が多々ありましたし、私もその一人です。

今の今まで気づかなかったのですが、映像というものは情報量が減れば減るほど集中して観なければならないようで、巻き戻しもできないと一度逃した情報を挽回できる余地がなく、かえって注意を凝らしていなければならず、それが苦痛でした。いつ来るかもわからないホラー演出に警戒していながらそうしていると、急速に体力を奪われ、眠りに落ちるのです。不快なハラハラと、意識的・能動的に映画を鑑賞する状態を常に維持されるのは想像以上にしんどい。

映画の中身としてはケイリー、ケヴィンの二人のきょうだいと父母が登場する、真夜中の自宅を舞台としたもので、幽霊らしき存在が?次々と家族や家のドアや窓を消し去り、閉じ込めてしまう、といった内容だそうですが、正直観てもドアが消えたり幽霊がいること以外さっぱりわからなかったです。

合間に挿入される1920年代ぐらいを思わせるレトロなアニメが癒しでありながらも今後の展開や、これまでの説明を担っていそうな雰囲気を醸し出しているものの、それにしてもよくわからず。

幽霊が意図して家族らの存在(あるいはその一部)を消したりしているようで、かなり超常的な能力を持っている感じ、オルタネイトみたいなもんなんですかね?わからん。

ちなみに、本作品、非常に低予算(15000ドルほどだそう)で制作されており、参考までにクラウドファンディングで制作されましたメイクアガールと比較しますと、あちらは募金額が2300万ほどであり、1/10もしくはそれ以下の予算です。こうした金額で、できる幅が少ないながらも最大限にホラー演出をするには、を熟考された上で作られたとしたらかなり評価が変わってきませんか?無理っスか...。

以上

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