期待したものではなかったですが、想定したものではありました。
評価は☆3とさせていただきます。
こんにちは。彩季です。
オーバーワールド側を創造の世界、ネザーを破壊の世界とし、なんやかんや戦い、破壊は簡単、創造は難しい、みんなも創造してこうよ!という感じのテーマは面白いなと思いました。
ただ...
Minecraftを初めて知ってから10年以上たったかもしれないです。もうアプデを追うのにも疲れてきてるころですが10年前の若かりし自分が夢に見たあのツイートから10年経って出たものがこれかという落胆と、予告を見た時点で想定していた通りだったなという気持ちもあり...といった感じです。

やはりゲームを舞台にした映画で言うと、最近見た『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』と比べてしまう部分があります。
共通点として、話の内容的にも 人生あんまりうまく行ってない → 異世界行く → 異世界の問題解決する → 現実に帰ってくる→ 人生上手くいく の流れで一緒なのですが、何故かあらゆる点で『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』とは対照的だなぁと思わされました。
ということでそこまでストーリーとして考察する部分もないので感想を述べます。
良いと思った点
映像の品質
予告見た時点では、Minecraftの世界と人間のグラフィックの差にかなりグリーンバックを彷彿とさせる違和感というか、合成感が否めなかったのですが、映画本編を見ると予告見たときほど気になりませんでした。とてもしっかり作られているなと思いました。
音楽
随所にMinecraftの音楽を良い感じに入れてくれてるのがうれしかったです。
Minecraftやってるとあるね!ってなるシーンがある。
例えばトロッコのパワードレール足りなくて、自力で押してパワードレールに乗ったとたん発射するとことか。あるある!ってなるシーンがちょくちょく挟まってるのが良かったです。
個人的にうれしかった点
Technobladeさんと思わしき王冠をかぶった豚が出てきましたね。
出演してきてうれしい気持ちと、別に出す必要ねぇなという気持ちも無くはなく...
ただ昔Hypixelサーバーで一度だけマッチングして一緒にプレイできたのを思い出しました。
良くないなと思った点
説明が長い、多い
序盤の説明が長すぎる!
序盤の説明でネザーまで行くとは思わなかったです。最初からスティーブはMinecraftの世界の住人でよかった気がします。
マリオの映画だってピーチ姫はもともと現実世界の人間ですが、土管を通ってキノコの世界に来ていたと思います。ですがその説明は一瞬で終わり、初っ端からキノコの世界にいる状態で始まったと思います。これで良くないですかね?
関連して現実世界の描写が多すぎる気がしました。
現実とMinecraft世界の限界
映像の品質は良いです。よかったんですが、リアル体の人間とMinecraftの世界観とのズレがやはり気になってしまい、どこか映画に没入できない感じがありました。
建築時に手をバタバタさせてブロックを生成するシーンもやはり合成感、演技感を感じてしまいました。Micecraftの世界のシステム的挙動に現実の人間が合わせてるせいか変に感じてるのかなと思います。
異世界転生モノの異世界でゲームっぽいステータスのUIがでてくるような違和感。
ゲートくぐったらMinecraftのモデルになってもよかったのでは?
とりあえずMinecraft要素入れとけ感
なんかとりあえずMinecraft要素入れとけばええやろ感が否めませんでした。うまく言語化できませんが...
これもやはりリアル体とMinecraft世界の違和感によりMinecraft側の要素が目立って異質に映ってしまったんだと思います。
スティーブは帰るな
お前はMinecraftの世界にいろ。
マリオはあの後もキノコの世界を行き来してたぞ。
最後に格ゲーを作った(?)
最後はMinecraftを作っててくれ!
Minecraft作ったのかな!って思ったらなんか謎の格ゲーできてた!Minecraft Live風のグラフィックで格ゲー作ったのは分かるけどなんでよ!って感じでした。
主要人物に格ゲーのプロ?の人がいるからっていうのもわかるんですが...まずあの人は格ゲーのプロである必要があったんでしょうか...
結局何を求めていたのか
自分が求めていたのはMinecraftだけで構成された映画だったのかなと思います。現実が関わる時点でちょっと違うなという気持ちが出てしまっていたのだと思います。
こういうの
懐古厨おじさんと言われればそれまでかもしれないです。
このファンメイドの作品も原作のMinecraftから逸脱しているシーンは多々あります。ですがグラフィックがMinecraft準拠なため違和感をそこまで覚えず、またMinecraftの世界で全て完結しているという点も違和感を緩和しているのだと思います。
映画の方はグラフィックがまずMinecraftではないため、Minecraft準拠じゃないシーンに違和感を覚え、また現実を行き来しているためよりMinecraft側の世界が異質な存在と感じてしまったのかなと思っています。
これで全編見てみたい。違和感はかなりなさそう。
セリフがないファンメイドのムービーとセリフありの映画を比べるのどうなんってところもありますが、他に近いところで言うとMinecraft ストーリーモードとかもよかったと思っています。もともとゲームで、後にNetflixで配信されてたやつ。あれもとても面白い作品でした。
おま国!
まぁ分からないですけどね。自分の好みが偏ってる可能性もありますし、世に受けるのは今放映されてる方なのかもしれないです。
しかもMinecraftを知らない人からすると、クオリティは高くて説明もたくさんしてくれて理解しやすい良い作品だったんだと思います。またターゲット層は小学生くらいの子でしょうしそこまでMinecraft 原作というものにこだわりがあるわけでもないでしょう。
子供向けの作品としてはコミカルで良い作品だったのだと思います。
ワシはターゲットじゃなかったんじゃ...
でも映画作るって言ったときキッズだったけどね!もう遅いよ!
あと、英語版のタイトルが『A Minecraft Movie』なんですが、「The」じゃなくて「A」なのはみんな知らないMinecraftの映画ですよみたいな話なんですかね?いつか知ってる『The Minecraft Movie』が見たいです。
余談
なんか最近ショートで下みたいなチキチキ歌う動画流れてくるなぁ、TikTokで流行ってんのかなとか思ってましたが、なんと本編の歌でした。
映画見ながらちょっと笑いそうになりました。映画のシーンだったんか~い🫱