こんにちは。彩季です。
「スキナマリンク」を見てきました。
「北米を慄然させた“異例の大ヒット作”がついに日本上陸。」ということなんですが、日本でのレビューを見た感じ良くなさそうな感じです。
ということで見てみたんですが、自分もこの映画の評価は☆2.5とさせていただきます。
基本映画というものに超甘口の自分でも☆2.5ですかね。この☆2.5は映画を作るという行為に対してのリスペクトであり、内容で言うと☆0かなと...
この映画は終始ビデオカメラ視点で進むのですが、まず誰視点なのかが分かりません。初っ端から誰か or 何かのビデオカメラ視点で始まるのですが、ずっと(誰視点なんだろう...)という疑問に囚われ続けます。
家にいる人の誰かなのか。カメラが自立して動いてるのか。幽霊なのか。映画泥棒なのか...。
家にいる人の可能性は一番低そうです。きっと映画泥棒が我々に映像を送ってくれてるんでしょう。

ビデオカメラ視点で表現したいというのは面白い試みだと思いますし、ビデオカメラ視点なのでずっとノイズみたいなのが鳴ってますが、そこも別に良いと思います。ただ誰視点なのか分からない。この思考を取っ払うのにやや時間がかかりました。
そして映像がほぼ動かない。
真っ暗な部屋の中でのビデオカメラ視点なこともありよく見ないと何が映っているのかもあんまり分かりにくかったりします。それに加え音もあまりないため、めちゃめちゃ睡魔が襲ってきます。
酷評しといてあれですが、普通に寝ました。でも寝て起きても大体同じ視点です。脳を刺激して覚醒させてくれるシーン(自分が勝手にNetflixのOP現象と呼んでるやつ*¹)もないため、一度寝ると自力で起き続ける必要があります。
これは学習塾の夏合宿と同じやつです。夜ご飯を食べた後のひたすら黙々と静かな空間で課題のプリントを30人くらい集まって先生が監視している下、解き続けたあの日を思い出しました。
そんな眠気と戦う人を起こすための装置「ジャンプスケア」。
ほんとに起こすためだけにあるんじゃないかというくらいチープでした。たしかオーケストラではあったりしますよね。急にでかい音鳴らして起こすやつ。
自分は意味のないただの脅かしだけのジャンプスケアや、来ると予測できるジャンプスケアはあまり演出として入れる意味のないジャンプスケアだと思う派なんですが、だいたいこの作品のジャンプスケアは全部当てはまってたかなと思います。
ホラー映画にわかなので間違ってるかもしれないんですが、ホラー映画の何かおこりそう...起こってる...?みたいな映像って、大体映画の冒頭で数秒、数分流れて、「何が起こるんだろう」と見てる人に思わせる、わくわくさせる映像だと思うんですけど、この作品全編それなんですよね。ずっとホラー映画の冒頭を流し続けているような感覚でした。
たしかパンフレットに書いてあったと思うのですが、「アートとして見てください」みたいな。現代アートチックなものとして見るとまぁ分かるというか、確かに現代アートだなとは思いました。こういう現代アートについてはアンチ側の人間なので結局評価は上がりませんが...
ただやはり映画を作るというのはすごいことです。映画に限らず何か作品を作る人には常にリスペクトしてるので、リスペクト点で☆2.5とさせていただきます。というかデフォで☆2.5つくならそりゃ他の映画大体全部☆5だろうなという自分の評価基準に今更気づきました。
正直早く終わらないかなぁという気持ちで見てたのでエンドロールがなかった点も評価したいです。
あと海外のレビューちらっと見ましたがそんなに日本と変わらない気が...
※1 NetflixのOP現象